石垣カエルウオ3題

イシガキカエルウオ 2012/5/13 石垣島

 

「石垣」がついたさかなの名前といえば、イシガキスズメダイ、イシガキハタ、イシガキフグ、イシガキダイ(これは石垣島に因んでというより体の模様から来ているんだろうな・・・)、そしてイシガキカエルウオ。考えてみると、ずいぶん石垣島には通ったのにこれらを撮ったという記憶があまりありません。イシガキハタなど見る機会が少ないせいもありますが、他の大部分はあまりに普通すぎてわざわざカメラのレンズを向けることがないからです。イシガキカエルウオも奄美大島に通い始めた頃は愛嬌のある顔に惹かれて何回もシャッターを切りましたが、石垣島に通うようになった頃にはすっかり飽きてしまっていて、ご当地ではほとんど素通り状態となっておりました。今回は、たまたまカエルウオ類の幼魚が多く目につく時期でもあり、頭デッカチのプロポーションはさらに愛嬌満点だったので、珍しく何個体かを撮影してしまいました。

 

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早速アイちゃん!

アイスズメダイ 2012/5/13 石垣島

 

前回の更新がいつだったか、本人も忘れてしまいましたが、ともかく久々の更新です。4ヵ月半ぶりのダイビング。ちゃんと潜れるか心配なぐらい間を開けてしまったので、あまり欲もださずリハビリに徹するつもりでしたが、さすがダイブマン、いいもの探して来てくれてしまうので、ついついカメラ持つ手にも力が入ってしまいます。

とりあえず、今日の「戦利品」はアイスズメダイのyg. 全長2cm未満! 奄美で見た時はもう少し大きかったせいかあまり隠れもせず、浅場で波に揉まれる以外は撮りやすかったのですが、今日の子はチョロチョロ出たり入ったりで結構苦労しました。とはいえ、石垣島ではこれでもシャイではないほうだそうで、ブランクダイバーでもなんとか撮れたのはそのおかげのようです。

初モノ

ヒレオビウツボ 2012/01/08 奄美大島

 

フイッシュウォッチングに興味を持ち始めてしばらくは、次から次にそれまで見たことのないさかなが見つかって、図鑑で調べてはログにつけるのが楽しみでした。いつも潜るポイントでの普通種がだいたい頭に入ってくると、ふだんはあまり見られない季節来遊魚とか、「稀種」と呼ばれるさかなとの出会いにワクワクし、ついにはまだ和名のついていない「未記載種」(いわゆるsp.ってゆうヤツですな・・・)にコーフン、というのがフィッシュウォッチャーお決まりのコース。それでももの足りない熱心な人は、未知のさかなを求めて海外へ、辺境へ、より深場へ、より浅場へ・・・となるわけですが、出不精の私などはいつまでも同じようなところで潜っているので、珍しいさかなを探すよりは普通種の生態をのぞき見ることに興味が移っていったのでした。

というわけで、最近では「初モノ」を見て感動ということもあまりなくなってしまったのですが、それでも何ダイブかに1回ぐらいはあまり見た記憶のないさかなに出会うこともあります。このウツボも、ベニハゼ系を探して穴の中を覗いていたら偶然目が合ったのですが、地味ながらもなにか雰囲気の違いを感じたので、とりあえず撮影しておいたものです。だいぶ昔のことになりますが、伊豆海洋公園あたりでも何種類かのウツボの不明種が発見され、好きモノの間で話題になったことがありました。そんな記憶もあったので、見慣れないウツボには思わず反応してしまうのです。

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生涯保証

OHで新品になって帰ってきたファーストステージ

なぜか周囲のダイバーにはいい加減な人が多くて、レギュレターのオーバーホールなども「フリーフローが始まったらでいいよ」みたいなことを言うものですから、あまり頻繁にOHをすることはありません。OHしたらかえってオーバーフローが止まらなくなったなんていうこともよくあったので、快調に働いてくれているうちはあまり触りたくないというのも正直なところです。レギュのトラブルはエアが止まらなくなることのほうが圧倒的に多く、エアが来なくなるというのはホースの破裂などによることがほとんどですから、少なくともホースの劣化だけはよくチェックしておいたほうが身のため。あとは、エキジットしてタンクから外すときにファーストの接続部に海水がかからないようにすれば、2年やそこらはフィルター部分もピッカピカです。とはいえ、メーカーが1年ごとのOHを奨めている以上、よい子のみなさんはきちんとメンテナンスしましょうね。

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海で逢いたいvol.16

 

 

おっと、気がついたら2月は1回も更新しないままに終わり、3月も既に半ばです。情けないことにこのところの寒さに恐れをなし、海ともすっかりごぶさたでした。本来であれば、3月の連休はダイビング始動のタイミングなのですが、今年はこの期間に恒例の写真展「海で逢いたい」が開催されるので海は4月までお預けとなりました。主催者からの指令もありましたので、なるべく大勢の方に来場いただきたく、この場を借りてご案内です。

 

「海で逢いたいvol.16」 3月16日(金)~21日(木)

東京・大崎O美術館(JR山手線・大崎駅東口 大崎ニューシティ2号館2F)

午前10時~午後6時30分 最終入場 午後6時(最終日は午後4時閉館)

毎度のことですが、今年も駄作を1点だけ出展しました。まあ、閉館後の飲み会に参加するためのパスポートみたいなものですから、敢えて見ていただくようなものではありません。

らしくない?

サンゴガニ 2011年7月 石垣島

 

恒例のグループ写真展「海で逢いたいvol.16」は、2月16~19日「神戸展」(原田の森ギャラリー)を皮切りに、「東京展」3月16~21日に大崎のO美術館で開催されることになりました。昨年は震災の影響で夏に延期されたので「ついこの間提出したばかりなのにまた・・・」という感じでアタフタと写真選びに追われておりました。「作品」的な写真が撮れない私は、いつも発表する写真選びに四苦八苦するのですが、去年は珍しく「これは写真展用だ!」と思いながらシャッターを押していた写真がありました。それが上の画像で、高水温で白化したミドリイシの中にこれまた真っ白なサンゴガニ。被写体としてはもうお誂え向きというしかありません。

ところが、事前セケクト会に持ち込み、大方洋二先生に見てもらうと、なぜか反応がイマイチ。そうなると、撮っていたときは自信満々とはいえ、確かに時間が経ってみるとあまりインパクトを感じないような気にもなってきました。結局、「当て馬」として持っていった何枚かの中から選んで提出してきたのですが、上の写真はみんなから言わせると、「・・・らしくない」とのこと。「されば・・・」と下のヤシャハゼの写真も出してみましたが、やはり「私らしくない」という声が圧倒的です。

 

ヤシャハゼ。確かにありがちな写真だが・・・。

 

「じゃ、どういうのが「・・・らしい」写真なのよ!? と、いささか口を尖がらして聞いて見ると・・・。

 

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お家騒動?

牽制しあうクマノミ 2012/1/7 奄美大島

 

クマノミはイソギンチャクの巣に仲良く暮らしているので一夫一妻と思っている人も多いでしょうが、どうもそうとばかりは言えないようなのです。実際伊豆では「浮気」をするメスも観察されていますし、ペアの組み換えもよくあるようです。今回奄美大島で見たクマノミの行動はおそらくそれに関係するのではないかと思うのですが、いままであまり見たことのないような不思議な行動でした。

 

オス2匹、メス2匹が組んずほぐれつ・・・

 

水深8mほどの砂地に小さな根が点在するなかでいちばん大きな岩の上の中層で5匹のクマノミが集まり、激しく泳ぎ回っていました、その動きがなにか尋常ではないのでしばらく観察していたのですが、そのうちなかの2匹が接近して追いかけ回したり、相手の横に並んで身体を斜めに傾けたりという動きを繰り返していました。どう見ても友好的な雰囲気ではないので、なにかを争っているようです。そのうち別の2匹も同じように突っ張り合いをはじめ、やがてくるくる回りながら組んずほぐれつのケンカになりました。最初は5匹の関係がよく分からなかったのですが、よく争うのは2匹のメス同士、そして2匹のオス同士ということが分かりました。もう1匹は尾鰭が白っぽいクリーム色で身体がやや小さく、あまり積極的に争いに加わることはありません。これは未成熟魚なのかもしれませんが、南西諸島のクマノミは伊豆のクマノミと尾鰭の色の出方が違うので、ちょっと自信がもてませんでした。

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潜り初め

ピグミーシーホース 2012/01/08

今年の初めてのダイビング・ツアーは年末に引き続き再び奄美でした。今回は忘れ物もなく、無事カメラのハウジングも使えたので、とくに珍しい被写体には出会わなかったものの、いろいろ撮ってきました。

辰年ということで、久々にピグミーシーホースを撮りました。年賀状に使えればよかったのですが、ちょっと遅すぎた。しかし、英名は「海馬」ですから、つぎの午年に使えばいいかな?

忍法木の葉隠れ

カニの一種 2011/12/12 奄美大島

動画を見る (mp4 4.28MB)

あけましておめでとうございます。年末年始となんとなく落ち着かず、12月の奄美大島ネタも年をまたいでしまいました。

砂地の上を、波も流れもないのに葉っぱが流されて行きます。それもユラユラというふうではなく、一直線にまるで意思でも持っているかのように・・・。それもそのはず、葉っぱの下には小さなカニが隠れていたのです。というか、カニが葉っぱを背負って歩いていたというほうが正解なのですが・・・・。

背中に海藻をつけたり、あるいは自分が木の葉に擬態するカニは見たことがありますが、こんなカニははじめて見ました。葉っぱを持ってひっくり返すと、それでも必死にしがみついていて、水の動きで裏返しになってしまうと、腹筋運動のように起き上がって元に戻ります。さんざん弄ばれてもついに葉っぱを手放すことはなく、解放されるとそのまま葉っぱを背負っていずこかへと去って行きました。

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期待外れ

オニダルマオコゼ 2011/12/12 奄美大島

動画を見る MP4 4.75MB

オニダルマオコゼはダイバーとしてあまり気持ちのいいさかなではありません。気がついたらいきなり足元に居た!・・・なんていうかたちで出会うのは最悪ですが、そうでなくてもあの醜悪な形相は、猛毒の持ち主ということを別にしても近寄りがたい感があります。今回は、同じ場所に2個体もいたのですが、砂地の真ん中に比較的ハッキリ顔を出していたので、落ち着いて観察することができました。

こっちが怖れていないとわかると、オニダルマ君としては「カムフラージュがバレたか!」と不安にかられるのか、居心地悪そうに体を揺すりながら砂から飛び出して逃げていきました。決して棒かなにかで突き出したわけではありませんので念のため・・・。お尻を振り振り、不器用に泳いで逃げて行く後ろ姿は、恐ろしい顔からは想像できないほどユーモラスです。その動きを見て「どこかで見たシーンだな?」と思ったら、以前テレビで見たモビングを受けたオニダルマ君がたまらず逃げて行くその姿でした。

肉食魚のオニダルマオコゼに対して、襲われるほうのさかなは一致団結して攻撃をかけ、この天敵を追い払うことがあるのですが、この行動を「モビング」といいます。オニダルマ君は、小魚のたくさんいる根のほうに逃げていったので、「これはモビングが見られるかも・・・」とちょっとワクワクしながら見ていました。しかし、ほかのさかなはオニダルマ君にはまったく無関心。先頭に立って攻撃してもいいはずのユカタハタまでが、すぐ近くを悠々と泳ぎ去っていく始末です。しばらくその場で待ってみましたが、結局モビング・シーンは見られず。自然界では人間の期待通りには事が運ばないことを改めて思い知らされたのでした。