カテゴリー「今週のさかな」に含まれる記事一覧

オグロエソ

オグロエソ 01/02/2008 伊豆海洋公園

エソの仲間はカマボコの原料として有難がられるぐらいで、これが好きというダイバーにはあまり会ったことがありません。「トカゲみたいでグロテスク」とか「砂地にドテッと寝てるだけで絵にならない」など理由はいろいろですが、確かにその気持ちも分からないではない。なので、それが「何エソ?」なんて気にするダイバーも少ないわけで、ガイドの瓜生さんもボードに「オグロエソかな?」と書いただけで通過してしまったし、いすずきダイバーを見ても「イマイチ区別付かないけど、尾が黒いからオグロエソ? 違う?」なんて書かれ方をされちゃっています(笑)。つまり、ダイバーにとってはかなり「どうでもいいサカナ」っていうことね。そういえば、奄美あたりではかなりエソを見てるけど、「ミナミアカエソ? オグロエソ? それともヒトスジエソ?」なんて気にして見た記憶はないから、あまり人のことは言えません。(^^;; 魚類写真資料データベースを見ても、画像は斜め上からパシャッと撮っただけみたいなカットが多くて、愛情のカケラもなし。だから、今回は思い切りローアングルからカッコよく撮ってあげたつもりなんですが、やっぱりあまり変わらない?

コガネスズメダイ


コガネスズメダイ 01/02/2008 伊豆海洋公園

例年、潜り初めは1月2日と決まっています。この日は恒例の餅つきに参加するので、ダイビングは1本のみ。その1本で1年のダイビング運を占う・・・という訳でもありませんが、思い返すと過去それなりにいいものを見てきたような気もします。今年はと言うと、天気も上々で海はベタなぎ・・・正月らしい穏やかなダイビングでしたが、とくに珍しいものに出会ったというわけでもなく、平々凡々の1本でした。南の島では油断のならなかったスズメダイたちも、ザ・スズメダイ、マツバスズメダイ、ソラスズメダイなどおなじみの顔ぶればかり。コガネスズメダイはやけに目につきましたが、これもsp.だのなんだのとはまったく縁のない正統派コガネたちばかりです。このところ、レアものや未記載種などに気をとられ、伊豆の海から遠ざかっていたきらいもありますが、これは「少し落ち着けや・・・」という、海の神様からのご宣託なのかもしれません。で、今年の抱負は、「腰を据えて海を見る!」ということで、本年もよろしくお願いいたします。

Season’s Greeting


今年も実質余すところ10日あまりとなってしまいました。個人的にはいろいろあって、なかなか思うように潜れなかった1年ではありますが、みなさんはどのようなダイビング・ライフをお過ごしになったのでしょうか? 来年は喪中ということで年賀状が出せません。ちょっと欲求不満なので、伊豆海洋公園のクリスマスツリーの画像で遊んでみたりしました。本当はこういうのもいけないのかもしれませんが、ま、外国の風習だからいいことにしておきましょう。(^^;;
IOPのクリスマスツリーは、年々立派になっているような気がします。今年のはあまり派手な飾りつけではなく、金銀を主体にしたシックな雰囲気で、透明感が増した冬の伊豆の海底にスッくと立っている姿は悪くないものです。少し寂しい飾りつけを補うかのように、周囲にはキンセンイシモチが群れていましたが、こうしてみると色合いもピッタリ。なんだか、ふだんはウェットスーツ姿しか見ない女の子が、いきなりおしゃれしてパーティに現れたかのようでもあります。

ハナビラクマノミ

ハナビラクマノミ 11/22/2007 石垣島

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MPEG4 3.4MB mp4形式でのアップになりました

はじめて沖縄に行ったときはハナビラクマノミを夢中で撮っていたものですが、そのうちどこにでも居ることが分かってしまうと、ほとんどカメラを向けることもなくなってしまいました。シライトイソギンチャクなどの中にいることが多いので、どう撮っても絵柄が変わらないというのもその理由のひとつですが、今回はたまたまシライトイソギンチャクが壷状に縮んでいたので、面白い絵になりました。やはり壷状に縮んだセンジュイソギンチャクとカクレクマノミの取り合わせはよく水中写真の題材になりますが、小さなカクレクマノミならともかく、ハナビラクマノミの場合はいかにも「手狭」という感じです。ビデオの後半では、オスのほうがなんとかイソギンチャクの中に潜り込もうと、必死で頭を突っ込んでいる様子がほえましい感じ。それにしても、イソギンチャクがこのように縮むのはどういう場合なのでしょうか? 水温が低いとか、物理的な刺激を与えたとき・・・などと考えたのですが、必ずしもそのような条件のときだけではないようです。どういう時に縮むか分かれば、写真も撮りやすいのですけどね・・・。

ホソガラスハゼ

ホソガラスハゼ 11/24/2007 石垣島

主目的だった友人の結婚式も昨夜盛況のうちに執り行われ、石垣島も最後の夜です。画像は竹富島南で撮影したホソガライハゼ。別にこのさかなでなくてもよかったのですが、ビデオカメラの静止画機能を使ってみたら意外によく撮れたので登場願いました。ビデオカメラの静止画はまあオマケみたいなものですが、ビデオライトで十分な光量が得られる接写では、webで使うぐらいなら十分の画質で撮れることもあります。ま、コンデジ以上に特殊なテクニックも要求されるので、確率はあまりよくありませんが、チャレンジする面白さはあるかな・・・・? ところで、ホソガラスハゼは伊豆でも見られるようですが、どうもこちらのものとは印象が違いすぎるの気がします。伊豆ではムチカラマツなど地味な色のホストにつくので、赤いイソバナなどにつく沖縄方面のものとは、背景に合わせて体色などが異なるのかもしれません。それとも、身体が透明なので、下の色がそのまま見えるだけなのかな?

セホシテンジクダイ

セホシテンジクダイ 11/03/2007 屋久島

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MPEG4 20.7MB mp4形式でのアップになりました

約1年ぶりで屋久島に行ってきました。生憎、着いたその日ぐらいから冬型の気圧配置となり、冷たい北風が吹き海も荒れ模様・・・。ガイドのしげるクンにも「なんで、さかなの多いベストシーズン(6~8月)に来てくれないんですか!」と言われてしまいましたが、それでも水中は暖かくそれなりにさかなもたくさん見ることができました。それに、なんだかんだ言っても屋久島では毎回「へぇーっ!」という発見があるのが面白いところ。今回も、これまで見たこともない珍しいテンジクダイに出会うことができました。セホシテンジクダイと言って、インドネシアなど海外ではまあ普通に見られるようですが、日本では沖縄の一部から報告があるぐらいの稀種。屋久島のような高緯度で見られるとは普通考えられないことです。海外ではモルッカン・カーディナルフィッシュ(Apogon moluccensis)と呼ばれるよく似た種がいて、セホシテンジクダイ(A.ventrifasciatus)と混同されているとされていましたが、最新の研究によると両種は同じ種だということが分かり、和名セホシテンジクダイの学名はA.moluccensisに落ち着くことになりそうです。ああ、ややこしい・・・。

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スミツキトノサマダイ

スミツキトノサマダイの幼魚 09.22.2007 奄美大島

愛くるしい幼魚はフィッシュ・ウォッチャーにもフォト派にも人気ですが、周囲のダイバー仲間にはスズメダイ好きが多いせいか、チョウチョウウオの幼魚はさほど人気がないように思えます。ちょっとその理由を考えてみたのですが、ひとつにはチョウチョウウオの場合体色などが成魚とほとんど変わらないので、親子でまったく見かけが違うことの多いスズメダイのような「謎ときの面白さ」に欠けること。そして、眼の部分に黒い横帯が通る種が多いので、幼魚のチャームポイントである「つぶらな瞳」が目立たないことにも人気薄の理由がありそうです。眼を隠す効果をもたらす黒帯は、敵に対して前後方向を分かりにくくするとか、大事な眼への攻撃を避けるためなどという防御上の理由から進化したと言われていますが、サングラスをかけたような顔は確かに愛嬌には欠けるかもしれません。そんななか、このスミツキトノサマダイの幼魚は、眼の縁に白い線があるために、表情も豊かでなかなかチャーミングではないですか。

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オキアジの仲間

オキアジまたはインドオキアジの群れ 10.13.2007 八丈島

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煮え切らないタイトルですが、この仲間にはオキアジとインドオキアジがいて、この場合どちらかがよく分からないのです。少ない資料で調べてみると、インドオキアジはパラオなど南方でよく見られ、体型はやや丸っこく、水深20~50mに棲息。一方、オキアジは日本近海でも見られ、体系はやや角ばり、水深50~300mに棲息するようです。しかし、詳しい見分け方となるとどこにも書いていないので、画像だけではなかなか判断できません。ネットで調べて見ると、ダイビング系のサイトでは圧倒的にインドオキアジが多く、釣り系のサイトではほとんどがオキアジとなります。ダイビングで目撃されるのはほとんどがパラオなど海外なので、インドオキアジの可能性が高いのは理解できます。小笠原、八丈島で見られたものもほとんどインドオキアジとされていますが、このあたりもミクロネシア系列に属するさかながよく見られるのでその可能性はあります。しかし、標本写真と比較すると、インドオキアジならもっと体型が丸っこく体高も高い気がするので、この角ばった頭や上下方向に圧縮された体型、うっすらと出ている横縞などを見るとオキアジの可能性も捨てきれなくなってしまいます。いずれにしても、ダイバーを恐れず整然とした隊列を守ったまま堂々と近づいてくる存在感、カッコいいですねー。

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アワセイソハゼ属の1種

アワセイソハゼ属の1種 09.24.2007 奄美大島

遅い夏休みで奄美大島に行っていたこともありしばらく更新が途絶えましたが、たくさんネタを拾ってきましたのでこれからは怒涛の更新モードに入ります(・・・って、本当か?) 今回は比較的余裕のある日程だったので、ビデオのほかに久しぶりでカメラも持っていきました。両方を持って潜ると頭がグチャグチャになってしまうので、1本ごとにどちらかに決めて入ったのですが、「武器」によって見るものが違ってくるのは面白いものです。カメラ目線で小物を探していたら、サンゴ岩の亀裂の奥に2cm弱の見慣れないハゼがいました。最初は背中側しか撮れなかったのですが、そのうち敵も根負けしたのか、しっかり真横を向いてくれました。画像を拡大してみると、スエビオタ(アワセイソハゼ属)の1種ということは分かりましたが、この仲間は数種が発見されていて、いずれも未記載種です。 「GOBY FRONTIERS」には4種が載っていて、そのsp.3に近いと思われますが、細かい特徴には違いがみられ、どこまでが個体差なのか、種の違いなのかも迷うところです。他では-30ぐらいと深めなところで撮影されているのですが、この子は-6mとやたら浅いところに居たのも気になるなぁ。

ナンヨウカイワリ

ナンヨウカイワリ 08.25.2007 八丈島

■動画を見る(Windows media 3.8MB)■

「ナンヨウ」という名前から連想するせいか、これが目立ってくると「夏!」という気がします。ところが八丈島はご案内のとおり、この夏水温15℃を切ろうかという冷水塊に見舞われ、とても夏という感じではありませんでした。なのに、なぜかナンヨウカイワリをやたら多く見たのはどういう訳なんでしょう?それはともかく、このさかなはペアで泳いでいることが多いようです。上下の鰭をピンと伸ばして行儀よく並んで泳いでいる姿はなかなか凛としていてよいものですが、果たしてこれは「夫婦」なのでしょうか?ときどき、ペアのうちの一匹が真っ黒になっているのを見るのですが、以前どこかで聞きかじった記憶によるとこれはオスの婚姻色ということでした。以来ずっとそう思い続けていたのですが、しかし改めて調べて見るとそのような資料は見つからないのです。今回追いかけっこしているペアを見ていたら、黒かったのがみるみる普通の体色になってしまったので(動画参照)、いずれにしろ興奮度によって変化していることは間違いなさそうですが、うーん、どうなんだろう?