なぜか新種

コガネスズメダイ 2008/11/21 伊豆海洋公園

コガネスズメダイ 2008/11/21 伊豆海洋公園

 去年の暮れ、私個人としては20年以近くもごく普通に見続けてきたさかなが、突然「新種」となりました。画像のコガネスズメダイがそれなのですが、新種といいながら和名もそのまま。いったいどこが新種という感じですが、実はChromis albicaudaという新しい学名が与えられているのです。それまでコガネスズメダイにはC.analisという学名が当てられていましたが、これは元々フィリピン産のイエロークロミスに与えられたもので、その後同じようなタイプのスズメダイが日本でも発見され、検討の結果C.analisはコガネスズメダイではなくその新しく発見されたタイプであるということになりました。そのためコガネスズメダイは新種として新しい学名がつき、日本のC.analisには「ヒマワリスズメダイ」という新しい和名がついたのです。ヒマワリスズメダイは日本では通称「コガネsp.」と呼ばれそのうち新種になるものと思われていたのですが、フタを開けてみたら逆に古くから知られているコガネのほうが「新種」になるという逆転現象が起こってしまったのでした。

幼魚は小さいほど黄色が鮮やかな感じ

幼魚は小さいほど黄色が鮮やかな感じ

 伊豆海洋公園ではコガネスズメダイというとなぜか幼魚ばかりが目につきます。一年中見られる普通種なのになぜ?・・・・と思いますが、同じ東伊豆でも伊東のボートポイントや初島では成魚も普通に見られ産卵も確認していますから、別に季節来遊魚というわけではなく、単に成魚は潮通しのいい沖合いを好むということのようです。また今回掲載した2カットを見ても分かるように、成長段階や生息場所などにより色などにはかなりの違いが見られます。これも分類が混乱する一因だったのかもしれませんが、しかしまだ混乱はこれで終わりというわけではありません。ちなみにfishbaseでC.ananlisを検索してみると、ヒマワリスズメダイとはまた違う画像が載っているのです。ヤマブキスズメダイと混同している投稿は論外ですが、正規の写真もよくみるとヒマワリとは異なる特徴が見られます。ということは、近い将来ヒマワリスズメダイもC.analisではないことになり、またまた新種として学名が与えられる可能性も高いのです。いやはや、ややこしいことこのうえありませんが、私は当面海外では潜らないので、日本のコガネとヒマワリが確定すれば十分なんですけどね。



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