ウインナワルツに乗せて


 ビデオを編集していて楽しいのは、前回も書いた動きに加え、音もあることです。屋久島では最終日に1日だけ森歩きをして、撮ったビデオを10分ぐらいの作品にまとめたのですが、渓流の音、鳥の声、鹿が落ち葉を踏む音などの自然音を、BGMの音楽とどう絡ませていくか・・・という作業が画像の編集以上に楽しかったのです。バックに流したのは、大好きなハワイのスラッキーギター。「Hi’ilawe」という滝をテーマにした曲があって、これが屋久島の清流とぴったりな雰囲気なのです。ところが、音楽に関しては著作権の壁があるので、せっかくの作品も公開して見てもらうことができません。一部だけでもアップしてぜひ見ていただきたいところですが、本当に残念です。


 ところで、同じビデオでも水中のビデオとなると、音には苦労させられっぱなしです。なにしろ、録音されているのはレギュの呼吸音と泡の音だけですから、変化も面白みもあったものではありません。では音楽を流せばいいのかというと、これも案外難しい。森のビデオの場合は、雰囲気に合った曲がいくらでも選べるのですが、海の場合、陸上と流れているリズムが違うのか、なかなかしっくり来る曲がないのです。よく映像祭などでは、Jポップ風のバラードとか、フュージョン系の曲を、あまり深く考えた様子もなく流している作品も見られますが、これはせわしいだけなのでカンベンしてもらいたい。(笑) 著作権フリーの環境ビデオ向きの音源CDなども発売されているのですが、これも森や山にはピッタリだけど、どうも海とはマッチしません。
 で、前回アップしたカンパチのビデオにBGMをつけようといろいろ探したのですが、とりあえず行き着いたのがクラシック。それもJ・シュトラウスIIのウインナワルツです。J・シュトラウスというと、「美しき青きドナウ」が「2001年宇宙の旅」という映画で、宇宙船の飛行シーンのバックに使われ、意外な効果を出していました。真空の宇宙と、流体の海では、意外に動きは似るのではないかと思い、選んで見たのが同じシュトラウスの「春の声」という曲だったのですが、さて、どんなものでしょう?


■動画を見る■

 ここで音楽つきの画像を公開できたのは、使用した音楽が50年以上前に録音され、著作権、著作隣接権とも消滅しているからです(1943年Szell:ウィーンフィルハーモニー管弦楽団)。音源は、「Blue Sky Label~クラシック音楽へのおさそい~」というサイトからダウンロードさせていただきました。市販の著作権フリーの音源には、内容のわりにバカ高いものが多いのですが、このように個人の方がボランティアでこのように充実したライブラリーを運営されていることには、本当にアタマの下がる思いです。とかく問題も多いインターネットですが、こういうところに公共性の高さが示されているのですね。



“ウインナワルツに乗せて”に2 件のコメント


  1. ユング君

    カンパチさんの優雅な泳ぎとシュトラウスの音楽が絶妙なコンビネーションを見せていて驚きました。
    私のつたなきサイトが少しはお役に立ててうれしい限りです。

  2. 魚っちゃー

    掲載のご連絡が遅れて申し訳ありませんでしたが、わざわざお越しいただき、ご丁寧なコメントありがとうございました。今回は編集済みの画像に音をかぶせただけなので、シーンのつなぎ等に不満も残ってしまいました。いずれ音にも合わせて映像の再編集にもトライしてみたいと思います。クラシック音楽にはあまり強くなかったのですが、今後勉強して、水中映像とのコンビネーションをいろいろ試してみたいと思います。今後ともお世話になりますのでもよろしくお願いいたします。