そよぐ卵

クマノミ 03/22/2008 奄美大島
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MPEG4 8.4MB

クマノミが卵を守っているのを見ることは、暖かい海でならそんなに難しいことではありません。しかし、親が卵を守っている・・・・という姿を1枚の写真にしようとすると、案外うまくいかないものです。卵が写るぐらいまでの距離にカメラを近づけると、親は逃げていってしまうか、あるいは反対にカメラに向かって攻撃を仕掛けてくるので、卵と親とのツーショットはなかなか撮れないというわけです。しかし、奄美大島で見たこのクマノミ、最短距離で卵を撮影していると、ポートと卵の間に割り込んできて、一生懸命卵の世話をするのです。いやいや、見上げた親心ですが、おかげで上の画像のような理想的カットがいとも簡単に撮れてしまいました。別の日には、ビデオでも撮影したのですが、同じように熱心に卵の世話を続けていたので、親の送る水流で卵がそよぐ様子がしっかりと見られます。


卵は眼がはっきりと見えるステージだが、赤い油球もまだまだ大きい

ところで、このシーンを撮影した3月といえば、奄美大島でも水温は最も低い20℃前後。この時期にも産卵していることが確認できたのは、個人的にはこれが初めてです。最初に見たとき、卵はすでに眼がハッキリ見えていたので、翌日の夜ぐらいにはハッチアウトかと思いましたが、しかし翌日の夕方になっても卵は赤い油球を持った前日とほとんど変化が見られませんでした。現地のガイドさんに聞くと卵を確認してからすでに10日ぐらいは経っているということなので、やはりこのように水温の低い時期は産卵から孵化までかなりの日数を要するみたいです。
さて、動画の最後のほうにオスの尾鰭がチラッと写っていますが、白で上下の縁だけが黄色い線です。伊豆のオスは尾鰭は黄色で、白と黄色が混じっているのは未成熟な若魚ということですが、こうして卵を守っているところを見ると奄美大島や沖縄のオスはこんな感じの尾鰭なのですね。



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