カムフラージュ

ミツボシクロスズメダイ 06/13/2008 奄美大島

 この季節、撮影しようとして着底すると、手やフィンに向かって強烈なアタックをかけてくるのがミツボシクロスズメダイです。卵を守っているからだ・・・ということまでは想像がつくのですが、しかし、いくら目を凝らして見ても卵は確認できないし、「ホントに卵守っているの?」とついつい疑いたくなってしまいます。そこで、執拗に攻撃を繰り返すミツボシクロスズメダイを選び、寄り添っている岩の表面をクローズアップで撮影してみることにしました。激しく指に噛み付いてくるのにもめげず、最短まで寄ってみましたが、やはりファインダーの中でも卵の粒は確認できません。とりあえず、適当に何枚かシャッターを切って退散し、あとで画像を確認してみると・・・・。



 他のスズメダイの場合は、最短近くまで寄ればファインダー越しにも卵は確認できることが多いのですが、ミツボシクロスズメダイの場合はパソコンで表示してもまだ確認できません。白い粒のようなものが、パラパラと見えますが、どうもこれは砂粒みたい。そこで、一部分を思い切り拡大してみると・・・・。

 砂粒に混じって、透明な卵がびっしり!! これでは肉眼で確認できないわけです。ミツボシスズメダイの産卵床は、平らな岩の表面などにあることが多いので、捕食者などの目からカムフラージュするために、こんな目立たない姿をしているのでしょう。と、いうわけで、ミツボシ君も故なく攻撃を仕掛けてくるわけではないことが分かったので、これからはうっかり産卵床に手などつかないよう、みなさんも気をつけましょう!



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