さぞやモテモテ?

ホンテンスモドキ属の一種2 2011/10/15 石垣島

テンスの仲間にはまだまだよく分からないことが多いせいか、しばしば「へぇーっ?」というような話を見聞きします。沖縄でよく見るテンスの一種にホンテンスモドキ属の仲間がいますが、これがみな「ホンテンスモドキ属の一種1」とか「一種2」というものばかりで、なぜか「ホンテンスモドキ」という和名のつく種はありません。伊豆や八丈島などでよく見るのは「テンスモドキ」で、これは「ホンテンスモドキ属」に属する立派な「種」です。「・・・もどき」なのに「ホン・・・」とは、いったい本物なのかニセ物なのか? どちらかハッキリして欲しいものですが、とにかく怪しいことこのうえない。

さて、その「ホンテンスモドキ属の一種2」と言われているヤツですが、石垣島ではいるところに行けば普通に見られる平凡なさかなです。ところが、先日初めて教えてもらったのが上の画像のハデな個体。ちなみに、いつも見ているのは下の画像のタイプでこちらがメス、そして今まで見たこともなかった上のタイプがオスなのだそうです。

こちらがごく普通に見られるメス

較べてみると、あっさりしたメスに較べて体色も怪しくピンクがかり、なによりもメスではかすれた点にしか見えない側面上前方の黒点が、オスでは立派な眼状斑になっています。なにしろ、この1個体しか見たことがないのではっきりしたことは言えませんが、多少婚姻色が出ていたのかもしれません。それにしても、これまで見てきたメスの数に較べて、オスがこれだけ見つからなかったということは、オスと雌の比率が極端に偏っているということなのでしょうか? そうだとすれば、このオス君、さぞやモテモテでないかと想像するのですが、確かに周囲には数匹のメスがウロウロしていました。

ところで、伊豆諸島などでよく見たテンスモドキですが、これも未だかつてオスと思われるタイプは見たことがありません。なので、これまで疑いもなくオス・メスの外見上の違いはないものだと思っていたのですが、このホンテンスモドキ属の例からすると、もしやどこかにオスタイプがいるかもしれないということなのでしょうか? うーん、謎はさらに深まるばかりです。



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