期待外れ

オニダルマオコゼ 2011/12/12 奄美大島

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オニダルマオコゼはダイバーとしてあまり気持ちのいいさかなではありません。気がついたらいきなり足元に居た!・・・なんていうかたちで出会うのは最悪ですが、そうでなくてもあの醜悪な形相は、猛毒の持ち主ということを別にしても近寄りがたい感があります。今回は、同じ場所に2個体もいたのですが、砂地の真ん中に比較的ハッキリ顔を出していたので、落ち着いて観察することができました。

こっちが怖れていないとわかると、オニダルマ君としては「カムフラージュがバレたか!」と不安にかられるのか、居心地悪そうに体を揺すりながら砂から飛び出して逃げていきました。決して棒かなにかで突き出したわけではありませんので念のため・・・。お尻を振り振り、不器用に泳いで逃げて行く後ろ姿は、恐ろしい顔からは想像できないほどユーモラスです。その動きを見て「どこかで見たシーンだな?」と思ったら、以前テレビで見たモビングを受けたオニダルマ君がたまらず逃げて行くその姿でした。

肉食魚のオニダルマオコゼに対して、襲われるほうのさかなは一致団結して攻撃をかけ、この天敵を追い払うことがあるのですが、この行動を「モビング」といいます。オニダルマ君は、小魚のたくさんいる根のほうに逃げていったので、「これはモビングが見られるかも・・・」とちょっとワクワクしながら見ていました。しかし、ほかのさかなはオニダルマ君にはまったく無関心。先頭に立って攻撃してもいいはずのユカタハタまでが、すぐ近くを悠々と泳ぎ去っていく始末です。しばらくその場で待ってみましたが、結局モビング・シーンは見られず。自然界では人間の期待通りには事が運ばないことを改めて思い知らされたのでした。



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