初モノ

ヒレオビウツボ 2012/01/08 奄美大島

 

フイッシュウォッチングに興味を持ち始めてしばらくは、次から次にそれまで見たことのないさかなが見つかって、図鑑で調べてはログにつけるのが楽しみでした。いつも潜るポイントでの普通種がだいたい頭に入ってくると、ふだんはあまり見られない季節来遊魚とか、「稀種」と呼ばれるさかなとの出会いにワクワクし、ついにはまだ和名のついていない「未記載種」(いわゆるsp.ってゆうヤツですな・・・)にコーフン、というのがフィッシュウォッチャーお決まりのコース。それでももの足りない熱心な人は、未知のさかなを求めて海外へ、辺境へ、より深場へ、より浅場へ・・・となるわけですが、出不精の私などはいつまでも同じようなところで潜っているので、珍しいさかなを探すよりは普通種の生態をのぞき見ることに興味が移っていったのでした。

というわけで、最近では「初モノ」を見て感動ということもあまりなくなってしまったのですが、それでも何ダイブかに1回ぐらいはあまり見た記憶のないさかなに出会うこともあります。このウツボも、ベニハゼ系を探して穴の中を覗いていたら偶然目が合ったのですが、地味ながらもなにか雰囲気の違いを感じたので、とりあえず撮影しておいたものです。だいぶ昔のことになりますが、伊豆海洋公園あたりでも何種類かのウツボの不明種が発見され、好きモノの間で話題になったことがありました。そんな記憶もあったので、見慣れないウツボには思わず反応してしまうのです。

まあ、あまり印象的というほどのさかなでもないので、「後で調べればいいや」と放ったらかしたまま、あわやそのまま忘れてしまうところでしたが、写真展に出す画像を探しているときに偶然目につき調べてみました。未記載種かなと少し期待もしたのですが、結構古い図鑑にちゃんとヒレオビウツボとして掲載されています。南の海では普通種らしいのですが、日本で初めて発見されたのは2003年と比較的最近のことで、当時としては「稀種」とみられていたようです。しかし、ネットで調べてみると、その後結構画像も撮られてれているようで、要は珍しいというより穴の中からあまり出てこないので目につく機会が少ない・・・ということだけのようですね。



“初モノ”に2 件のコメント


  1. 大方 洋二

    写真展のときにお話したウツボですね。
    ぼくは10回くらい撮影しています。
    慶良間では三ヶ所のポイントで、奄美では
    清水のケラマハナダイがいる根です。
    いずれも周りが砂地の根に生息していました。
    水深は清水がご存知のように24mで、慶良間
    のポイントも20m~27mでした。
    どの生息場所もやや深いので観察例が少ない
    のかと思いました。
    ところが、山渓の『日本の海水魚』に載って
    るのは、慶良間8m、西表8mと15mなので、
    生息水深は関係ないようですね。

  2. 魚っちゃー

    わっ、久々のコメントが大物から・・・・。

    この個体は呑ノ浦の「崖」の「中腹」あたりで撮ったので、
    水深でいうと15m~17mぐらいでしょうか。
    ご存知のようにやや内湾的環境ですから、
    ケラマや清水とは若干異なるのも興味深いところです。
    フィリピンやインドネシアでも観察されているようですが、
    生息環境にはかなり幅があるのかもしれませんね。