ベラギンポsp.

ベラギンポ未記載種 2014.8.23 奄美大島

ベラギンポ未記載種 2014.8.23 奄美大島

このところほぼ月イチ更新という感じではありますが、続いているだけでも大したものとお許しを願って・・・・。これも海に行く頻度がめっきり少なくなったせいでありますが、久しぶりに奄美大島に行ってきたので思い出したかのように更新です。今回一緒になった水中写真家の大方洋二先生によると、ここで見られるベラギンポは未記載種ということが判明したというので、早速撮りに行くことにしました。このベラギンポ、以前から目にはしていたのですが、ちょっと見は普通のベラギンポによく似ていることもあり、さして注目してもいなかったものの、「未記載種」と聞くと目の色が変わるのだからゲンキンなものです。

背鰭を閉じているとほとんど普通のベラギンポ

背鰭を閉じているとほとんど普通のベラギンポ

日本に生息するベラギンポの仲間では、ベラギンポ、クロエリベラギンポ、リュウグウベラギンポの3種が記載されていますが、これが正式に記載されれば4種なるということになります。色彩などはザ・ベラギンポとよく似ていますが、最大の違いは背鰭の鰭膜に黒っぽい点が並んでいるということ。ということは、背鰭を開いているところを撮影しないと元も子もないのですが、これがなかなか思うようにいきません。リュウグウベラギンポは砂地の上でホバリングしていることが多く、鰭を開く瞬間もよく目にしますが、このsp.は砂に潜っていたり、砂の上に着底していることが多くて、求愛でもしていないとなかなか鰭を開いてくれません。

砂に潜って頭だけを出している

砂に潜って頭だけを出している

姿かたちも普通のベラギンポに似ていますが、生活のパターンもリュウグウベラギンポよりはザ・ベラギンポに近いのかもしれません。ただし、大きさはベラギンポより大きい傾向があり、大きいものは全長15㎝以上に達します。日本では和歌山以南、海外ではインドネシアやベトナムにも分布するということですが、一部の地域ではベラギンポと分布域が重複している可能性がありそうです。

さて、なかなか鰭を開いて見せてくれないベラギンポsp.ですが、砂から頭だけ出して潜っている個体を見つけました。うまく隠れているつもりでも特徴的な尖った口先が砂から飛び出しているので、遠くからでも案外目立ってしまうのです。そこで、思いっきり近づいて追い出してみたら、案の定鰭をパッと全開にして泳ぎ始めました。しかし、チャンスは一度だけ、その後は追えども追えども少し泳いでは着底し・・・の繰り返しで、二度と鰭までは開いてくれないのでした。まあ、1カットだけでも撮れたのでよしとしましょうか。



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