命名! アマミホシゾラフグ

アマミホシゾラフグ 2013.6.29 奄美大島

アマミホシゾラフグ 2013.6.29 奄美大島

「ミステリーサークル」のテレビ放映などで一躍知られた未記載種のフグに、このほど「アマミホシゾラフグ」という標準和名が与えられました。以前から見ていたダイバーとしては「ようやく・・・」という気もしますが、本格的に学術的研究が始まってからはまだ3年ほど。当初、採取された卵のDNA鑑定などから「新種」であることはほぼ間違いないとされていたそうですが、新種記載に必要な標本が得られたのはごく最近のことと聞いていますので、いつまでも名前のつかないさかながゴロゴロしている学界としては異例の速さと言えるかもしれません。ここ数年ウォッチしていた側からすると「変な名前がつかねばいいか・・・」と心配もしていたのですが、この名前は悪くないと思います。個人的には標準和名に地名がつくことは基本的にあまり賛成でないのですが、この場合は現時点で奄美大島以外ではまったく確認されていないということもあり、まず適切な使い方と言ってよいのではないでしょうか。

8月23日時点で見られたミステリーサークル

8月23日時点で見られたミステリーサークル

今回の奄美行きは8月も末だったので、4月〜6月ごろが最盛期だったアマミホシゾラフグの繁殖期もとっくに終わっていると思っていました。しかし、ポイントのひとつに行ってみると、だいぶ崩れているとはいえ2つのサークルが確認できたのです。サークル同士は隣接していて、最初のサークルにはフグの姿が見られなかったものの、近くを泳ぎ回っているのは確認できました。

卵を守っていると思われるフグ

卵を守っていると思われるフグ

しばらくして、もうひとつのサークルを見てみると、中心の土俵のようなところで卵を守っている親も確認できました。鰭などで砂を擦って世話をする様子はあまり見られず、卵が産みつけられているところの上を忙しそうに泳ぎ回っています。ダイバーが囲っていたのを警戒して、威嚇のため何回も突進していたせいかもしれませんが、いずれにしても孵化は間近ではないかという印象でした。また、周囲に新しく作られているサークルもなかったことから、このポイントでは今年これが最後の繁殖になるのではないかと思われました。

アマミホシゾラフグの卵守りの様子は、以下の動画もご参照ください。



コメントは受け付けていません