イトヒキベラ


イトヒキベラ沖縄タイプ 2006.10.08 奄美大島

 

イトヒキベラには、伊豆や伊豆諸島で見られるものと、沖縄などで見られるものの2タイプがあるという話は前々から聞いていましたが、図鑑を見てもそんな写真は載っていないし、「魚類資料写真データベース」で沖縄産のイトヒキベラを検索しても、あまり違いがわかりません。いったいどんなものか?・・・と気になって仕方なかったのですが、最近、八丈島でこの「沖縄タイプ」がよく見られるというので、先日やっとその実物を見せてもらえました。しかし、たくさんのイトヒキベラに混じって、しかもめまぐるしく泳ぐため、じっくり観察することも、鮮明な画像を撮ることもできず、いまひとつイメージをつかみあぐねていたのです。その直後、奄美大島で偶然そのタイプのイトヒキベラと遭遇。やっと、八丈島の個体とイメージが重なって、正確なイメージをつかむことができたのでした。

いままで奄美大島には何回も行っているのですが、イトヒキベラと言うとかなり広い深度に渡ってクロヘリイトヒキベラが圧倒的に優勢です。今回もずいぶん注意して見ていたつもりでしたが、確認できたのはほとんどすべてがクロヘリイトヒキベラでした。ところが、水深20mほどのやや深場で、クロヘリイトヒキベラに混じって泳ぐイトヒキベラ(沖縄タイプ)を発見。周りがクロヘリイトヒキベラばかりなので、この個体はかなり目立ち、容易に確認することができました。ただし、最初に発見した現地ガイドさんもはじめて認識したようですから、個体数自体はあまり多くはないようです。

このタイプのイトヒキベラは、水中で見るとゴシキイトヒキベラによく似ているので、八丈島で見たときはかなり混乱しましたが、こうして画像を並べてみると違いは歴然ですね。

 



gosiki2.jpgゴシキイトヒキベラ 2006.09.30 八丈島

 

本土タイプのイトヒキベラと、沖縄タイプのイトヒキベラが、単なる地域バリエーションなのか、あるいは別種ということになるのかは、今後の研究の進展を待たねばなりません。地域や環境、成長段階、個体差などでも微妙に体色などが変わってきたりする可能性もあるので、まだまだ混乱は続くのかもしれませんね。



“イトヒキベラ”に3 件のコメント


  1. 44

    奄美の子は八丈の子とまったく同じですね。
    このような写真がたくさんあるとよいんだけど、ほとんどの写真は婚姻色だったり繁殖時期の色だったり際立つ色彩でしか公開していないんですよ。
    まぁ実際目立つから仕方ないってことですかね。

  2. わたる

    うわわわ!八丈の子と一緒だぁ!!
    早くこいつらの産卵を確認してみたいものです。
    ゴシキの婚姻色も観て見たい♪

  3. 魚っちゃー

    わっ、反応早ッ!
    この手の情報には嗅覚働くんですねぇ。(笑)
    やっとこのタイプのイメージがつかめたので、
    これからはあちこちで探してみよう・・・ってホントに分かるかな?