初めてのパソコン自作(2)

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 規格化されているとは言え、さまざまなメーカーが作っているパーツには、スペックには現れない微妙な「相性」もあって、組み合わせによってはうまく作動しないことがあります。日進月歩の世界なので、新しい技術がどんどん導入され、それが古い技術とマッチしないためのトラブルも多いようです。そのため、この世界では「検証」と言って、実際組み合わせてみてうまく動くかどうかを確かめるという、考えてみれば原始的な作業も発生したりします。というわけで、安全を見れば最新の技術に飛びつくよりは1世代前ぐらいの「枯れた」ものを選んだほうが無難なわけですが、そうすればそうしたで陳腐化してしまうのも早いということで、このへんの見極めには結構悩みます。

 CPUのように、大手のメーカーしか作っていないパーツは選択の幅もそんなにないので、価格とスペックとの相談で選ぶしかないし、メモリも信頼性とコストパフォーマンスを秤にかければ自ずと選択の幅は決まってきます。ハードディスクや光学ドライブは、いまやどれを選んでもそんなに大きな差はなさそうだし、となると、残る問題は東南アジアの中小メーカーが競うように製品を出しているボード類と言うことになります。これは相性の問題もあるし、機能も価格もまちまちなので、選ぶにも大いに迷うところです。マザーボードは値段こそそんなに高いものではないですが、すべてのパーツをこれに組み込んだり接続したりするので、パソコンの性格そのものを決定するとも言える重要なパーツです。選択にあたっては雑誌の記事やネットでの評判を基に判断するしかないのですが、初心者にとってはマニュアルやアフターサービスの充実度も大きな決め手となりえます。日本語の説明書さえついていないものも珍しくない中、MSI社製のマザーボードは読みやすい日本語の説明書冊子はもちろん、豊富なカラー写真満載の自作パソコン製作ガイドブックまで同梱されているうえ、ホームページのサポートページもしっかりしています。僕がすんなり組み立てられたのは、これらのおかげなのですが、最近はこうしたパーツでさえアキバのジャンク屋感覚ではなく、普通の人を対象にした「製品」になっているのだな・・・・と、妙に感心してしまいました。ただし、マザーボードの選択は結果的には失敗で、スペック上機能はこれで十分と思っていたのですが、実際組み立ててみるとRaidの機能が僕の要求を満たしていないことが分かりました。仕方ないので、追加ボードを組み込むことを考えているのですが、最初から分かっていれば多少高くてもそのような製品を選んだのに・・・と、少し後悔しているところです。

 まぁそんなことはあるにせよ、ある程度定評のあるメーカーのパーツを新品で揃えれば、よほど特殊なことでもしない限り、パソコンは動くようにできています。トラブルの多くは、その後のOSの設定段階などで起こりがちなわけで、これはメーカー製のパソコンでも、周辺機器の増設などを行えば同じように起こりうることです。とくに、ハードディスクを複数組み込む場合、すべてのドライブが新品か、それと同じようにクリーンな状態であればいいのですが、古いパソコンから使いまわしたドライブに前の設定が残っていたりすると、OSを入れる以前にドライブが見つからないということにもなりかねません。僕の場合はまさにそれが原因で、起動ドライブが認識できず、設定を変えようにもどこから手をつけたらいいのか分からないという状態が続いて、解決するまで何日も悪戦苦闘が続きました。しかし、ひとつひとつトラブルをつぶしていくごとに、パソコンやOSの仕組みが少しずつ理解でき、これは今後トラブルに見舞われた時など大いに役立つことになるでしょう。これはパソコンを自作することの、もうひとつの効用です。



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